供給不足になるってホント?

 太陽光発電がこんなにいろいろと話題にはなっているけれども、自分の周りの家々を見てみると、決して広まっているとはいえないと思う方が多いと思います。
要するに、導入費用が高くて、導入する人がそれほど多くはないということなのです。
それなのに、太陽光発電設備が供給不足になるという話が出ているというのは、間違いではないかと思われるかもしれません。

 しかし、太陽光発電設備の供給不足は、大げさに言っているわけでも、うそでもないのです。
これはどういうことでしょうか?
太陽光発電は、太陽光パネルを使います。この、太陽光パネルには、太陽光電池が使われています。
太陽電池が、太陽の光をエネルギーに変えて、発電するのです。

太陽光発電

 太陽電池の重要な原材料として欠かせないものは、結晶シリコンというものです。
実は、この結晶シリコンが供給不足で、太陽電池を製造するメーカーは、現在、4年前に価格の10倍もの値段、1キログラム当たり400ドルという、非常に高値で、結晶シリコンを購入しなければならない事態になっていますのです。
ですから、厳密に言うと、太陽光発電設備が売れすぎで、供給不足というのではなく、太陽光発電設備の重要なパーツでもある、太陽電池の結晶シリコンが高すぎて用意できず、供給不足という事態になっているのです。

 これでは、さまざまなメーカーの、さまざまな機種を、パンフレットやwebで調べて、もっとも自分の家や生活にあったタイプを見つけて、導入を考えても、その機種がないということになりかねません。
そういう意味では、この液晶シリコンの供給不足は、とても困った問題点なのです。
メーカーによっては、液晶シリコンを使った太陽電池に頼らずに、新たな太陽電池の生産を始めているメーカーもあります。

 昭和シェルとホンダは、「CIGS太陽電池」と呼ばれる電池をすでに開始しています。
供給不足が続くシリコンを使わないCIGSは、太陽光発電市場で、一定のシェアを獲得する可能性が高いと予測がされてもいます。
CIGS太陽電池は、シリコンの代わりに、銅、インジウム、ガリウム、セレンの、4元素からなる「CIGS」という化合物を使ったものです。

 実は、従来の太陽電池で使われている液晶シリコンの供給不足は、2010年ごろまでは続くとも言われています。
2010年ということは、今年ということですが、現在のところ、供給不足が解消されたという報告は出ていません。
ということは、依然、供給不足は続いているのでしょう。
液晶シリコンが供給不足の間に、供給不安のないCIGSが、一定のシェアを獲得する可能性は十分にあると予測されています。