余った電気が売れない!ってことも。その1

 太陽光発電の一番のメリットは、太陽光で自家発電した電気を、電力会社に売れるということです。
電気代を節約できる上に、売ることができるというのは、うれしいことですよね。
でも、太陽光発電をすでに設置している家では、さまざまな問題点も出てきます。
中には、余った電機を売ることができないという問題もあるのです。
実際のトラブルを見てみましょう。

 「モニターに変なエラー表示が出ています。どうやら発電できていないようです」
このようなクレームが、販売業者のところに入ることがあります。
確認してみると、太陽電池モジュールは正常に発電し、システムは問題なく作動しているのですが、モニターには 「電圧上昇抑制機能が働きました」と、でているのです。
この「電圧上昇抑制」とは、何のことでしょうか。

 日本の家庭用電気の電圧は100Vと思っている人が多いと思いますが、電力会社から各家庭に、常にピッタリ100Vで送られているわけではありません。
電圧というのは、常にやや不安定でもあるのです。
どういうことかというと、たとえば、朝夕の食事時など、多くの家庭が一斉に水道を使う時間帯に、水圧が下がって蛇口から出る水の勢いが弱くなることがありますよね。それと同じことです。
電力会社から供給されている電気も、多くの家庭が一斉に使うと、供給側の電圧が低くなったり、逆に電気の使用量が減ると電圧が高くなったりするものなのです。

 電気の法律である電気事業法で、その範囲は101Vから±6Vと決まっています。
つまり電力会社は95Vから107Vの範囲で各家庭に電気を供給しているのです。
電気は電圧の高いところから電圧の低いところへ流れていきます。
ですから、太陽光発電など家庭でつくられた電気が電力会社の系統に流れていくためには、系統よりも高い電圧でなければなりません。
そこでパワーコンディショナーが、電力会社の系統の電圧を検知して、それよりも高い電圧となるよう調節します。

 ところが、パワーコンディショナーが調節する電圧も、107Vを超えることはできません。
そこでもし、系統の電圧が107Vに限りなく近かった場合は、パワーコンディショナーの電圧を抑制する機能が働きます。
その結果、1回につき数分程度にわたって電気が流れていかない、つまり、「電圧上昇抑制」がかかってしまうのです。
この状態になると、電気が"売れない"状態になってしまうのです。