太陽電池が壊れたら粗大ゴミ!

 太陽光発電のシステムで、最も重要で最も大きい部分が、太陽光パネルです。
太陽光パネルは、太陽電池がはめ込まれていて、屋根の上に設置するものです。
太陽電池という名前からすると、電池の種類であるということは、想像ができると思います。
今まで、自宅で使っていたさまざまな電池は、どのようにして、捨てていましたか?
おそらく、多くの地域で、電池は専用のごみ処理方法があり、決められた曜日に、決められた方法でごみに出したり、決められた場所に捨てたりするというのが、一般的だと思います。
では、太陽電池は、どうするのでしょうか?

太陽光パネルの破損

 太陽光発電は、高価で非常に大きな設備ですが、故障や寿命があるということは分かっています。
むしろ、欠陥工事や、欠陥商品が増えていますから、絶対に壊れないなどとは思わないほうがいいのです。
もし、壊れてしまった場合のことを考えてみましょう。
太陽電池の寿命は20年とも30年とも言われますが、それより早く使えなくなるのは、それ以外の部分です。

 通常の使用環境下でも、アルミフレームが腐ってしまったり、セルを封入するEVAの変色などが劣化してしまったりすると、廃棄や交換をしなくてはならなくなります。
太陽電池はまだ使えるというのに、太陽光パネルを廃棄や交換しなくてはならないというのは、なんだか、だまされたような気になりますよね。
しかし、実際に、太陽光パネルは、ガラス・アルミ・セル・EVAといった複合構造ですので、太陽電池だけが壊れていなくても、廃棄せざるを得ないのです。
リサイクルが可能であればまだいいのですが、そのリサイクルも、さまざまな複合構造ゆえに、ほぼ不可能なのです。

 太陽電池モジュールは、その外観から想像するよりも、すっと丈夫に出来ています。
当然のことですが、風雨と紫外線にさらされる屋外でも、十分にその性能を発揮し長持ちする必要があるからです。
しかし、皮肉なことですが、EVAもそうした配慮から熱架橋されている分、ゴム手袋やボールのEVAよりもはるかに頑丈となり、リサイクルの際に融解するのが大変な作業になるというのです。
また、セル同士を電気的に接続するには、若干ですが鉛も含まれています。
これは、環境へ影響があるものです。 このようなさまざまなことを考えると、太陽光発電システムは、壊れてしまえば、かなり厄介な、廃棄ごみとなることが分かります。